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2019年11月14日
株式会社Doctor Web Pacific
秋2番目の月はAndroidユーザーにとって波乱に満ちた月となりました。ユーザーを有料サービスに登録させるクリッカー型トロイの木馬 Android.Click などの悪意のあるアプリケーションが多数、Google Play上で発見されています。発見された脅威の中には、同じくユーザーを高額なサービスに登録させ、任意のコードを実行することのできる Android.Joker ファミリーに属する悪意のあるアプリケーションも含まれていました。また、その他のトロイの木馬もDoctor Webのエキスパートによって発見されています。
10月中旬、Doctor Webは Android.Click.322.origin、 Android.Click.323.origin、 Android.Click.324.originとしてDr.Webウイルスデータベースに追加されたクリッカー型トロイの木馬について記事を公表しました。これら悪意のあるアプリケーションは密かにWebサイトを開き、そこでユーザーを自動的に有料サービスに登録させます。このトロイの木馬は以下の特徴を備えています。
10月を通して、これらクリッカーのさらなる亜種である Android.Click.791、 Android.Click.800、 Android.Click.802、 Android.Click.808、 Android.Click.839、 Android.Click.841がDoctor Webのウイルスアナリストによって検出されています。さらに、それらとよく似た悪意のあるアプリケーションが発見され、 Android.Click.329.origin、 Android.Click.328.origin、 Android.Click.844と名付けられました。これらトロイの木馬もユーザーを有料サービスに登録させますが、別のウイルス開発者によって作成されたものである可能性があります。これらのクリッカーはカメラアプリやフォトエディタ、壁紙集などの一見無害なプログラムに潜んでいました。
Androidアプリケーション内に組み込まれ、モバイルデバイス上に迷惑な広告を表示させるプログラムモジュール:
Google Play 上ではクリッカー型トロイの木馬に加え、 Android.Joker ファミリーに属する既知のマルウェアの亜種が複数、Doctor Web のウイルスアナリストによって発見されています。それらの中には Android.Joker.6、 Android.Joker.7、 Android.Joker.8、 Android.Joker.9、 Android.Joker.12、 Android.Joker.18、 Android.Joker.20.originが含まれていました。これらトロイの木馬は、任意のコードを実行してユーザーを高額なモバイルサービスに登録させるための悪意のある追加モジュールをダウンロードし、起動させます。いずれも、壁紙集、アートフィルター付きカメラアプリ、さまざまなユーティリティ、フォトエディタ、ゲーム、インスタントメッセンジャーなどの便利で無害なプログラムを装って拡散されています。
また、 Android.HiddenAds ファミリーに属するアドウェア型トロイの木馬の新たな亜種も発見され、 Android.HiddenAds.477.origin と名付けられました。このトロイの木馬は動画プレイヤーや通話に関する情報を提供するアプリケーションを装って拡散されていました。起動されると、Androidホーム画面から自身のアイコンを隠し、迷惑な広告を表示させます。
そのほか、トロイの木馬 Android.SmsSpy.10437 と Android.SmsSpy.10447 がDr.Webのウイルスデータベースに追加されています。これらトロイの木馬は画像集やカメラアプリに潜み、受信するSMSメッセージの内容を傍受します。 Android.SmsSpy.10437 はC&Cサーバーからダウンロードした任意のコードを実行することもできます。
お使いのAndroidデバイスをマルウェアや不要なプログラムから保護するために、Dr.Web for Androidをインストールすることをお勧めします。