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2018年12月4日
株式会社Doctor Web Pacific
2018年の秋最後の月には、Android向けの新たなバンキング型トロイの木馬がDoctor Webのマルウェアアナリストによって発見されました。このトロイの木馬は欧州の金融機関の利用者を対象にGoogle Playから拡散されていました。11月にはその他のトロイの木馬や不要なソフトウェアも同じくGoogle Play上で発見されています。
11月中旬、Doctor Webのエキスパートは欧州で複数の金融機関の利用者を攻撃していたバンキング型トロイの木馬 Android.Banker.2876 を発見しました。このトロイの木馬は機密情報を盗むほか、SMSを横取りしたり送信したりします。
Android.Banker.2876 には以下のような特徴があります。
このトロイの木馬に関する詳細については、こちらの記事をご覧ください。
11月初旬、Doctor Webのウイルスアナリストは不要なアドウェア Adware.HiddenAds.7.origin と Adware.HiddenAds.8.origin を含んだアプリケーションをGoogle Play上で発見しました。このモジュールは、それが組み込まれたプログラムが使用されていない時でも独立して広告を表示させます。
11月後半、Doctor Webのエキスパートは Android.FakeApp トロイの木馬ファミリーに属するまた別の亜種をGoogle Play上で発見し、それらは Android.FakeApp.138、 Android.FakeApp.139、 Android.FakeApp.144 としてDr.Webのウイルスデータベースに追加されました。これらトロイの木馬はアプリケーションに潜み、調査に参加することで報酬を得ることができるとしてユーザーを騙します。起動されると詐欺サイトを開き、いくつかの質問に回答するようユーザーに促します。その後、ユーザーは「報酬」を受け取るために電信送金、通貨換算、または犯罪者によって指定されたその他の方法で手数料を支払うよう要求されます。ユーザーが支払いに同意すると指定された金額がサイバー犯罪者に振り込まれます。もちろん、ユーザーが報酬を受け取ることはありません。
そのほか、ダウンローダ型トロイの木馬 Android.DownLoader.832.origin がさまざまなユーティリティを装って拡散されました。このトロイの木馬は別の悪意のあるアプリケーションをダウンロードし、それらをインストールしようと試みます。
Google Playは依然として最も安全なAndroidアプリの提供元ではありますが、サイバー犯罪者によるGoogle Playからの悪意のあるソフトウェアの拡散は後を絶ちません。Androidスマートフォンやタブレットを保護するため、Android向けのDr.Webアンチウイルス製品をインストールすることをお勧めします。