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2020年9月18日
株式会社Doctor Web Pacific
Dr.Webの統計によると、2020年8月に検出された脅威の合計数は前月と比較して67.16%と顕著に減少し、ユニークな脅威の数も9.85%減少しています。検出された脅威の多くを引き続きアドウェアやマルウェアインストーラが占めていました。メールトラフィック内で最も多く検出された脅威は Microsoft Office の脆弱性を悪用するマルウェアとなっており、メールの添付ファイルとして拡散されてユーザーをフィッシングサイトへリダイレクトする悪意のあるHTMLドキュメントも引き続き多く検出されています。
8月には、Doctor Webテクニカルサポートサービスに寄せられるデータ復号化のリクエスト数も前月と比べて2.5%減少しています。最もアクティブな暗号化ランサムウェアは Trojan.Encoder.26996 で、リクエスト全体の4分の1以上を占めていました。
8月に最も多く検出された脅威:
8月には、7月と比較してDoctor Webテクニカルサポートサービスに寄せられるデータ復号化のリクエスト数に2.5%の減少が認められました。
2020年8月に非推奨サイトとしてDr.Webデータベースに追加されたURLの数は174,501件となっています。
2020年7月 | 2020年8月 | 推移 |
---|---|---|
+ 198,467 | + 174,501 | - 12.08% |
8月にはGoogle Play上で新たな脅威が発見され、その中には Android.FakeApp ファミリーの複数の亜種が含まれていました。これらのトロイの木馬はVAT税還付や社会的給付を受けるための偽の情報を提供するソフトウェアを装って拡散されていました。実際にソフトウェアによって開かれるのは、被害者から金銭と個人情報を盗むための詐欺サイトです。そのほか、任意のコードをダウンロードして実行し、ユーザーを有料サービスに登録させる危険なトロイの木馬 Android.Joker ファミリーの新たな亜種も発見されています。
8月のモバイルセキュリティに関する注目すべきイベントは以下のとおりです。
モバイルデバイスを標的とする悪意のあるプログラムや不要なプログラムに関する詳細はこちらのレビューをご覧ください。