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2020年3月27日
株式会社Doctor Web Pacific
2020年2月にAndroidデバイス上で検出された脅威の数は1月と比較して11.57%減少しています。マルウェアの検出数も11.05%減少し、最も多く検出されたのは他のマルウェアをダウンロードし任意のコードを実行するトロイの木馬となっています。
検出された不要なソフトウェアの数は0.48%増加し、一方でアドウェアは11%、潜在的に危険なソフトウェアの数は2.56%減少しています。
また、アドウェア型トロイの木馬 Android.HiddenAds ファミリーの新たな亜種のほか、 Android.FakeApp ファミリーに属する新たな詐欺アプリなどの脅威がGoogle Play上で発見されました。
Androidアプリケーション内に組み込まれ、モバイルデバイス上に迷惑な広告を表示させるプログラムモジュール:
2月、Doctor WebのスペシャリストはGoogle Play上で複数の脅威を発見し、それらの中には Android.HiddenAds.2065、 Android.HiddenAds.2066、 Android.HiddenAds.2067 と名付けられた、 Android.HiddenAds ファミリーに属するトロイの木馬が含まれていました。
これらトロイの木馬は起動されるとホーム画面のアプリ一覧から自身のアイコンを隠し、迷惑な広告を表示させます。壁紙集、画像編集ソフト、便利なシステムツールなどの無害なソフトウェアを装って拡散されていました。
また、 Android.FakeApp ファミリーに属する新たな詐欺アプリが発見され、 Android.FakeApp.189、 Android.FakeApp.4.originとしてDr.Webウイルスベースに追加されました。これらトロイの木馬はユーザーがオンラインで金銭を稼ぐためのアプリとして拡散されているもので、偽のアンケートを表示するWebサイトを開き、それらの質問に回答するようユーザーを誘導します。ユーザーは「報酬」を受け取るために身元を証明するか、または手数料を支払わなくてはならず、そのためにクレジットカードの情報を入力するか電子ウォレットに要求された金額を送金するよう求められます。その後ユーザーが報酬を受け取ることはありません。送金したお金は失われ、口座の残高をすべて失いかねないというリスクにさらされます。
そのほか、壁紙集を装って拡散されているクリッカー型トロイの木馬 Android.Click.878 がDoctor Webのスペシャリストによって発見されています。このトロイの木馬は起動されると悪意のあるサイトや詐欺サイトを含むさまざまなWebサイトをGoogle Chromeブラウザで開きます。ユーザーに見つからないよう、 Android.Click.878 はホーム画面のアプリ一覧から自身のアイコンを隠します。その後は歯車アイコンの付いた「Settings(設定)」という名のアプリとしてシステムメニューのアプリ一覧にしか表示されません。
お使いのAndroidデバイスをマルウェアや不要なプログラムから保護するために、Dr.Web for Androidをインストールすることをお勧めします。