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2020年12月21日
株式会社Doctor Web Pacific
Dr.Webの統計によると、2020年11月に検出された脅威の合計数は前月と比較して1.75%減少し、一方でユニークな脅威の数は5.26%増加しています。検出された脅威の多くをアドウェアやダウンローダ型トロイの木馬が占めていました。メールトラフィック内で多く検出されたマルウェアは、.NET言語で記述されたバックドア、バンキング型トロイの木馬 Trojan.SpyBot.699、 Microsoft Officeプログラムの脆弱性を悪用するマルウェアなど多岐にわたっています。
11月にDoctor Webテクニカルサポートサービスに寄せられたデータ復号化のリクエスト数は10月と比較して3.08%減少しています。最もアクティブな暗号化ランサムウェアは Trojan.Encoder.26996 で、リクエスト全体の36.68%を占めていました。
2020年11月、Doctor Webのウイルスアナリストは企業ユーザーを標的としたフィッシング攻撃を検出しました。攻撃者は被害者に悪意のある添付ファイルを開かせるためにソーシャルエンジニアリングを使用しています。添付ファイルには Remote Utilities ソフトウェアを密かにインストールして起動させるトロイの木馬が含まれています。同時に、トロイの木馬のコンポーネントもまた添付ファイルに含まれています。コンピューターが感染すると、プログラムはユーザーに隠れて動作し、攻撃者はそのコンピューターを不正に遠隔操作することができるようになります。
11月に最も多く検出された脅威:
11月には、10月と比較してDoctor Webテクニカルサポートサービスに寄せられるデータ復号化のリクエスト数に3.08%の減少が認められました。
2020年11月に非推奨サイトや悪意のあるサイトとしてDr.Webデータベースに追加されたURLの数は154,606件となっています。
2020年10月 | 2020年11月 | 推移 |
---|---|---|
+ 157 076 | + 154 606 | - 1.57% |
11月にAndroidデバイス上で検出された脅威の合計数は、10月と比較して約5.14%減少しています。
Google Playには依然として悪意のあるアプリが存在しています。11月にも新たなトロイの木馬が発見され、それらの中には任意のコードを実行しユーザーを有料サービスに登録させる Android.Joker の亜種や多機能トロイの木馬 Android.Mixi.44.origin が含まれていました。
11月のモバイルセキュリティに関する注目すべきイベントは以下のとおりです。
モバイルデバイスを標的とする悪意のあるプログラムや不要なプログラムに関する詳細はこちらのレビューをご覧ください。