Android向け Dr.Web製品によって収集された検出統計によると、2024年第2四半期に最も多く検出された悪意のあるプログラムはアドウェア型トロイの木馬 Android.HiddenAds となりました。2番目に多く検出された悪意のあるプログラムは、サイバー犯罪者によってさまざまな詐欺スキームに用いられる Android.FakeApp トロイの木馬でした。検出されたこのトロイの木馬ファミリーの大部分を占めていたのが5月末にDoctor Webのエキスパートによって発見されたトロイの木馬 Android.FakeApp.1600 です。このトロイの木馬は悪意のあるサイトからゲームアプリとして拡散されており、起動されると、トロイの木馬の設定内で指定されているWebサイトを開きます。これまでに知られている亜種は「Wheel of Fortune」系のゲームをプレイできるとするオンラインカジノのサイトを開きますが、プレイしようとしたユーザーは登録ページにリダイレクトされます。この悪意のあるプログラムの高い検出数の裏には、これらが別のソフトウェアのアプリ内広告で宣伝されているという背景があります。それらの広告をタップしてしまったユーザーは悪意のあるサイトに飛ばされ、そこからトロイの木馬がダウンロードされます。3 番目に多く検出されたのは、スパイウェア機能を備えた Android.Spy トロイの木馬でした。
Google Payでは新たな脅威が発見され、それらの中には Android.FakeApp ファミリーに属するさまざまな偽アプリや、仮想報酬を現金化して引き出すことができるとうたう望ましくないアプリ Program.FakeMoney.11 が含まれていました。また、ユーザーを有料サービスに登録するトロイの木馬も引き続きGoogle Playから拡散されています。
2024年第2四半期の主な傾向
- Android.HiddenAds ファミリーに属するアドウェア型トロイの木馬が、引き続き最も多く検出されたAndroid脅威となる
- Google Playに新たな脅威が出現