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UNIX系Dr.Web 11.1に含まれるコンポーネントをアップデート

2022年10月20日

株式会社Doctor Web Pacific


Doctor Webは、Dr.Web 11.1 for UNIXに含まれるコンポーネントをアップデートしました。今回のアップデートでは、新しい機能の実装とともに、発見されたエラーが修正され、内部変更が加えられました。

主な変更点として、ppc64leアーキテクチャのサポートおよびElbrusアーキテクチャでの動作の改良が挙げられます。

上記のほか、Dr.Web vxCubeとのメールサーバー連携機能が実装されたことにより、Dr.Web vxCubeサービスを利用したメールの添付ファイルの検査が可能となりました。Dr.Web vxCubeサービスは、潜在的に危険なファイルの解析を行い、指定された環境下でのファイルの挙動に関するレポートを作成します。また、Dr.Web vxCubeは、仮想化テクノロジーを活用しており、解析対象となるファイルに仮想環境であることを認識させないよう巧妙に動作をします。悪意性のあるファイルを検出するために、最新の検出手法が活用され、他の解析テクノロジーに基づく検知をすり抜けたり、ウイルスデータベースにエントリがない最新タイプの脅威を検出することができます。

さらに、新たにコンポーネントDr.Web Mail Quarantineが追加されました。このコンポーネントは、検査中のメールおよびメール関連メタ情報をハードディスク上に保存する目的で導入され、メールキューを維持し、好調なメール検査過程を維持します。コンポーネントDr.Web MailDによるエラーまたはメールサーバーとの切断が発生した場合には、Dr.Web Mail Quarantineは検査のためにメールを再転送します。

Dr.Web 11.1 for UNIXに含まれるコンポーネントへの主な改良点

  • 従来のupdate.drlに代わり、zone.ini形式での更新を実施するために、リソースのミラー一覧のサポートが追加されました。
  • コンポーネントdrweb-sessionおよびdrweb-cgp-pluginに、見直しが行われました。
  • Dr.Web Enterprise Security Suiteとの接続が切断される問題が解決されました。
  • 複数の受信者を含むメールの処理が高速化されました。
  • Dr.Web Enterprise Security SuiteのControl Centerウェブインターフェイスで、ステーションにアクセスしたユーザーの一覧が表示されます。
  • Dr.Web Enterprise Security Suite の Control Centerウェブインターフェイスにあるタスクスケジューラー経由でステーションの起動時に発生するエラーが修正されました。
  • Lua言語で記述されたスクリプトを処理するコンポーネントの動作不能を引き起こす問題が解決されました。
  • Dr.Web FileCheckでは、シンボリックリンクの利用が可能となり、隔離移動されたファイルの復元時に発生するエラーが修正されたほか、クラウドとの連携が改良されました。
  • Dr.Web Firewallでは、本コンポーネント動作の異常終了が発生する問題が解決されました。
  • Dr.Web MailDでは、本コンポーネント動作の異常終了が発生する問題が解決されたほか、URLの処理が改良されました。
  • Dr.Web Enterprise Security SuiteのControl Centerにレポートを送付するため、テクニカルサポート向けの情報収集用スクリプトへ変更が加えられました。
  • UNIXファイルサーバーでは、Samba 4.16のサポートが追加されました。

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