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Doctor Web、クラウドサービスDr.Web FixIt!をリリース

2023年7月3日

株式会社Doctor Web Pacific


アンチウイルス製品デベロッパーであるDoctor Webは、Microsoft Windowsが動作するPCの情報セキュリティを維持するための新しいソリューションDr.Web FixIt!をリリースしました。

Dr.Web FixIt!は、情報セキュリティ関連インシデントのリモート診断および修復を目的として開発されたソリューションです。マルウェアの振る舞い診断用のユーティリティFixIt!を生成し、このユーティリティにより収集されたレポートに基づき診断を実施します。マルウェアが確認されたら、感染の修復用のユーティリティFixIt!をビルドします。

Dr.Web FixIt!は、ウイルスデータベースを用いて既知のマルウェアや既知のマルウェアに類似したプログラムを検出する製品とは異なり、他のツールに検出されないような標的型攻撃に悪用されるプログラムおよび新種のマルウェアを検出するサービスとなります。

"本サービスは、インシデント解析を行うスペシャリストにとって有用なものとなります。特に、物理的にアクセスができない端末を検査する場合に、その効果を発揮します。本サービスは、データ収集システム、必要なデータのフィルターの作成および適用を行う解析システム、ユーザーシステムにおけるインシデント発生の原因を特定し、修復を実行するメカニズムから構成されます。しかし、類似の機能を提供するデスクトップ用ソフトウェアとは違い、Dr.Web FixIt!はウェブアプリケーションとして利用されます。データ収集および解析を行う際は、クラウドコンピューティングに関する弊社独自のノウハウが活用されています。" とDoctor Webウイルス・ラボ部長イーゴリ・ズドブノフが語っています。

当初、Dr.Web FixIt!は、Doctor Webの社内用サービスとして開発されました。テクニカルサポートのスタッフは、長期的に繰り返される問題(チケット)の解決を整理し最適化したいと常々考えており、システム感染、検知パターン、脅威の修復について社内に蓄積された経験や知識を貯めるためのポータルを作成するアイディアが生まれました。

"例えば、動作環境に関するデータのシステムがあります。具体的な目的(テクニカルサポート、ウイルスラボ、開発、研究など)によって、解析に必要なデータを選択または作成をした後に、システム上で必要な修復を実施できます。この時に一番重要なことは、ユニークなフィルターです。このフィルターを用いて、膨大なデータから必要なデータ、感染、問題、異常を特定します。" とDoctor Webプロジェクト責任者コンスタンチン・ユーディンが説明しています。

本サービスの主な利用者としては、インシデント発生やセキュリティの監視を担当する情報セキュリティのスペシャリスト(SOC、Security Operation Center)になると考えられます。

また、システム管理者がマルウェア関連インシデントの解析に必要な専門性を持たない場合、Dr.Web FixIt!はこのような企業にとって有用なソリューションとなります。さらに、本サービスの利用により、テクニカルスタッフ費用の最適化を図ることができます。

Dr.Web FixIt!は、タスク単位でライセンスされ、指定された数量(1、10、20、50または100)のタスクが含まれるパッケージとして購入可能です。尚、Dr.Web FixIt!のライセンス期間は、1年となります。

必要な場合には、Doctor Webのスペシャリストは、Dr.Web FixIt!より収集されたデータの解析を行い、感染の修復についてアドバイスを行ないます。その際には、テクニカルサポートサービスに問い合わせをする必要があります。

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