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2020年3月27日
株式会社Doctor Web Pacific
Dr.Webサーバーの統計によると、2020年2月には前月と比較して検出された脅威の合計数に4.86%の増加が見られました。ユニークな脅威の数は8.38%減少しています。検出された脅威の多くを依然としてアドウェアが占めていました。メールトラフィック内で最も多く検出された脅威はMicrosoft Officeの脆弱性を悪用するマルウェアとなっています。また、バンキング型トロイの木馬 Trojan.SpyBot.699 の検出数が引き続き増加しています。
2月には、Doctor Webテクニカルサポートサービスに寄せられるデータ復号化のリクエスト数が前月と比べて12.32%増加しています。最もアクティブな暗号化ランサムウェアは Trojan.Encoder.26996 で、リクエスト全体の29.06%を占めていました。
2月、Doctor Webのウイルスアナリストは人気の高いソフトウェアプラットフォーム CNET 上にある動画編集ソフトウェア VSDC のダウンロードリンクが侵害されているということを明らかにしました。訪問者は、 TeamViewer の正規ファイルと一緒にダウンローダ型トロイの木馬がバンドルされた、改変されたインストーラを受け取ります。このトロイの木馬はリポジトリから悪意のある補助モジュールを取得します。こうしてコンピューターは、犯罪者が感染したコンピューターへの不正な接続を確立することを可能にする BackDoor.TeamViewer ファミリーに属するトロイの木馬に感染しますが、それと同時に、Windowsに組み込まれたアンチウイルス保護をすり抜けるためのスクリプトにも感染します。 BackDoor.TeamViewer を使用することで、サイバー犯罪者はスティーラやキーロガー、RATなどのペイロードモジュールを持つマルウェアを感染したデバイス上に侵入させることができます。
2月に最も多く検出された脅威:
2月には、前月と比較してDoctor Webテクニカルサポートサービスに寄せられるデータ復号化のリクエスト数に12.32%の増加が認められました。
2020年2月に非推奨サイトとしてDr.Webデータベースに追加されたURLの数は90,385件となっています。
2020年1月 | 2020年2月 | 推移 |
---|---|---|
+ 97 166 | + 90 385 | - 6.98% |
Dr.Web の統計によると、2月には前月と比較してAndroidデバイス上で検出された脅威の合計数に12%近い減少が見られました。マルウェアやアドウェア、リスクウェアの活動には減少が認められましたが、一方で潜在的に不要なプログラムの検出数は増加しています。
2月にはDoctor Web のウイルスアナリストによってGoogle Play上で新たな脅威が発見され、それらの中にはアドウェア型トロイの木馬や詐欺アプリなどの悪意のあるソフトウェアが含まれていました。
2月の注目に値するモバイルセキュリティに関するイベントは以下のとおりです。
モバイルデバイスを標的とする悪意のあるプログラムや不要なプログラムに関する詳細はこちらのレビューをご覧ください。