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2019年1月9日
株式会社Doctor Web Pacific
2018年最後の月は、情報セキュリティに関して目立った動きは見られませんでした。コンピューター上ならびにメール内で検出されたマルウェアについては、依然として悪意のある JavaScript シナリオが最も多くなっています。これらの多くは感染したデバイス上に他のマルウェアをダウンロードするものや、感染したコンピューターのハードウェアを使用して仮想通貨をマイニングするよう設計されたものでした。11月同様、マルチコンポーネントなバンキング型トロイの木馬 Trojan.SpyBot.699 がハードディスク上で多く検出されています。サイバー犯罪者は、このトロイの木馬を使用することで様々なコマンドをリモートからコンピューター上で実行し、他の悪意のあるアプリケーションを起動させることができます。
2018年12月には、以下のランサムウェアによる被害を受けたユーザーからDoctor Webテクニカルサポートサービスに対するリクエストがありました。
2018年12月に非推奨サイトとしてDr.Webデータベースに追加されたURLの数は257,197件となっています。
2018年11月 | 2018年12月 | 推移 |
---|---|---|
+ 231,074 | + 257,197 | +11.3% |
12月、Doctor Webのエキスパートはブラジルのユーザーを標的とした悪意のあるアプリケーション Android.BankBot.495.origin をGoogle Play上で発見しました。このトロイの木馬は銀行の口座情報を盗み、Androidのアクセシビリティ機能を使用して他のプログラムをコントロールします。そのほかGoogle Playでは、 Adware.HiddenAds と Adware.Patacore ファミリーに属するアドウェア型トロイの木馬や、その他の悪意のあるまたは不要なアプリケーションも発見されています。また、犯罪者がモバイルデバイスユーザーを監視することを可能にする商用スパイウェア Program.Spyzie.1.origin の新たなバージョンも発見されました。
12月の注目に値するモバイルセキュリティに関するイベントは以下のとおりです。
モバイルデバイスを標的とする悪意のあるプログラムや不要なプログラムに関する詳細はこちらのレビューをご覧ください。