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Dr.Web Enterprise Security Suite 11.0をリリース

2018年6月19日

株式会社Doctor Web Pacific


Doctor Webは、Dr.Web Enterprise Security Suite バージョン 11.0 (REL-1100 201805140)の製品グループをリリースしました。この製品グループにはWindows向けアンチウイルスエージェントの最新バージョンが組み込まれたほか、初めて機械型学習テクノロジーが導入され、UEFIファームウェアにおける悪意のあるコードを検知するテクノロジーが用いられます。さらに、既存のコンポーネントの機能が拡大されました。上記の製品グループのServerにおいては、集中管理およびアンチウイルスネットワーク展開の利便性向上が図られ、集中管理の機能も改良されたほか、発見されたエラーが修正されました。

Serverでは、次の変更が加えられました。

  • 外部データベースとしてのMySQL と PostgreSQL バージョン 10 のサポートが追加されました。
  • ネットワークのスキャンルーチンおよびAgentリモートインストールルーチンの見直しが行われました (ウェブブラウザー対応拡張は利用されません)。
  • 組み込みデータベースが破損した場合、それを復元するオプションが実装されました。
  • 保護されるステーションに対してマルチキャストプロトコル経由でグループ更新の配信がデフォルトで有効化されています。
  • サーバー間通信にて隣接サーバーが転送しているライセンスの制御ルーチンが導入されました。
  • 保護されるステーションのハード/ソフトウェアに関するデータを収集するプロシージャーが改善し、サーバー間情報転送ルーチンが追加されました。
  • Serverから複数のAgentの同時インストールの制御が可能になりました。
  • ServerからのAgentインストールおよび更新のトラフィックの制御が可能になりました。
  • Server向けUNIX系OS 対応インストールパッケージはユニバーサルフォーマットのみをダウンロードできます。
  • セッションチケットでTLSセッションを再開できるようになりました。

Security Control Centerでは、次の変更が加えられました。

  • サーバー間通信の設定が隣接ネットワークからアンチウイルスネットワークのセクションへ移動されました。隣接サーバーとの通信はアンチウイルスネットワーク内のブランチに配置されます。
  • ステーションの設定を包括的に管理する新たなシステムが導入されました。設定は、アンチウイルスネットワークのブランチより管理可能なポリシーに基づき、行われます。
  • メインメニューに新しいタブ「お気に入り」が追加されました。
  • テーブルおよびグラフ表示技術が改善されました。
  • Control Centerにリクエストする際にflood攻撃から保護するウェブサーバー設定が実装されました。
  • Dr.Web Security Control Center からDr.Web Serverの動作ログをリアルタイムで閲覧することができます。
  • Dr.Web Security Control Center を介してDr.Web Serverの動作ログの設定を管理することができます。
  • 管理者による通知をDr.Web Agentプロトコル経由で送付する方法が再び使えるようになりました。
  • 管理者による通知のコンフィギュレーションの見直しが行われました。
  • 管理者がステーション宛に送付した通知のログが実装されたほか、このような通知のテンプレートを作成できるオプションが追加されました。
  • Security Control Center を介してダウンロードできるユーティリティリストがさらに拡大されました。
  • Dr.Web Serverのリポジトリでは、新しいプロダクトDr.Web ServerセキュリティデータおよびDr.Webプロキシーサーバーが追加されました。
  • Server内のクリティカルなデータを閲覧・保存するために、新しいセクション「バックアップ」が加えられました。
  • Android対応デバイスの所在地を自動的に特定するために、Yandex.Locator拡張子が追加されました。
  • SQLコンソールの利便性がさらに向上しました。その中で、文字の反転表示のほかに、クエリ入力後の自動終了が可能となりました。
  • Serverにて管理者の外部認証設定に変更が加えられました。その中で、簡素化したLDAP認証の設定を含むセクションが新たに追加されました。
  • コンポーネントを起動・停止できる管理者の権限は、ステーションにて隔離を管理することにより、さらに向上されました。
  • ServerおよびAgentのアドレスでは、IPバージョンを直接に入力が可能となりました。
  • アンチウイルスネットワークツリーでは、保護されるステーションのステータスの見直しが行われ、ステーションの状態により異なる色で表示されます。
  • アンチウイルスネットワークツリーではクライアント(ステーション、サーバー、プロキシーサーバー)のソート機能が実装されました。
  • アンチウイルスネットワークの複数オブジェクトを対象に、同時に統計レポートをエクスポートすることが可能となりました。
  • WindowsおよびUNIX対応コンピューター上のDr.Webエージェント接続の設定が、「接続設定」という個別のセクションに移動されました。
  • ステーション上のアンチウイルスコンポーネントをSecurity Control Center 経由で起動するオプションが追加されたほか、アンチウイルスネットワークにて実行中のコンポーネントとインストール済コンポーネントの各セクションが統一され、「保護コンポーネント」セクションとなりました。
  • Windows 対応コンピューター上のDr.Web Firewallのリモート設定をSecurity Control Center 経由で管理する機能が実装されました。Control CenterにてDr.Web Firewallの設定ではパケットフィルターの使用がデフォルトで無効化されています。
  • 保護されるステーション上のウイルスデータベースが最新状態であるとされる期間を指定することが可能となりました。
  • Dr.Web Security Control Centerでは、保護されるステーションのセキュリティ識別子に関する情報が含まれる新たなセクションが追加されました。
  • Windows対応ステーションを対象に、SpIDer GateおよびSpIDer Mailの各設定セクションが統一されました。同様に、除外についてのセクションも統一しました。
  • Windows対応ステーションでは、SpIDer Gate およびSpIDer Mailによるスキャンの対象から除外を指定するオプションが可能となりました。
  • Windows対応ステーションではネットワークポートモニターという新たなコンポーネントが追加されました。保護されるステーションのユーザーである場合に、このコンポーネントの使用が不可能で、Control Centerからのみアクセスすることができます。
  • Serverへのアクセスが認証されれば、新規ステーションを配置するために、既存のステーションを選択することができるようになりました。
  • 保護されるステーション上のデバイスに対するアクセスの設定を管理する機能が実装されました。
  • オフィスコントロールの設定をステーションのユーザー別に管理するオプションが加えられました。
  • UNIX対応ステーションを対象に、新しいバーションのコンポーネントの設定がサポートされるようになりました。
  • Control Centerを介してDr.Web for Microsoft Exchange Serverの設定管理および動作ログの閲覧が可能となりました。
  • サポートのメニューに含まれるオプションが拡大されました。その中でも特に、Control Centerのページからそのページに該当するマニュアルのページを開くことができます。

新しいユーティリティー

  • スクリプト(実行ファイルdrwcmd)を処理するDr.Web Server リモート診断ユーティリティが実装され、基本的な管理と動作ログ閲覧のために、Dr.Web Serverへのリモートアクセスが可能です。

プロキシーサーバーの新機能

  • Security Control Centerから設定の管理が可能になりました。
  • プロキシーサーバーと連携しているエージェントを用いてインストール・削除が可能です。
  • 動作中に自動的に更新されます。
  • 転送される暗号化トラフィックのキャッシュが可能です。
  • Dr.Web Serverのリポジトリを用いて手動キャッシュが可能です。
  • Dr.Webエージェントに転送されるイベントを蓄積し、スケジュールに沿ってイベントをDr.Web Serverに送信します。

Dr.Web Agentでは、次の変更が加えられました。

  • サポートされるOS対応ステーションを対象に、一個のインストールパッケージを使用して複数のステーション上にDr.Web Agentをインストールするためのグループインストーラが提供されます。
  • Dr.Web Agentを以前のリビジョンに戻すことができます。
  • Dr.Web for Windows のAgent を以前のリビジョンに戻すには、その製品の再インストールを実行する必要があります。
  • Windows対応ステーションでは、 アプリケーションから要求があればAMSIを介してのスクリプトスキャンが可能となりました。
  • オフィスコントロールでは、リムーバブルデバイスに対するアクセス制御の全面的な見直しが行われ、デバイスのクラスとバスごとのブロック機能が実装されました。

下記に対するサポートが終了しました。

  • 組み込みデータベースとしてのInitDB (SQLite 2)
  • 保護されるステーション上の動作環境としてのNovell Netware
  • Dr.Web Serverをインストールするために利用される動作環境としてのSolaris Sparc

その他にも、ウェブブラウザ用Dr.Web Security Control Centerプラグインの利用が終了しています。また、Dr.Web Security Control Centerでは、Adobe Flashテクノロジーが用いられません。管理者による通知を送信するためのWindows Messengerの利用も終了しました。

Dr.Web Enterprise Security Suite 11.0のリリースにつきまして、発見されたエラーが修正されました。

Dr.Web Enterprise Security Suite 11.0に含まれる Dr.Web Agentとの互換性を保つために、Dr.Web for IBM Lotus Domino および Dr.Web for MS Exchange のプラグインをバージョン11.5へアップグレードする必要がありますので、ご注意ください。

Dr.Web Enterprise Security Suiteのすべてのユーザーは、バージョン11へ無償で移行ができます。

新バージョン
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