ほとんどの親は子どもをなにかと心配してしまうものです。子どもたちは放課後に何をしているのだろう? 友人はどんな子で、どこで仲良くなったのだろう? こういったことを心配し始めた母親と父親は、夜眠れなくなってしてしまうことがあります。

2時間前に授業が終わったのに、なぜ帰ってこないのだろう? この疑問は、両親が特殊なデバイスを購入するか、スマートフォンに位置追跡プログラムをインストールすれば解決します。

しかし、親たちの中にはもっと詳しく知りたいと思っている親もいます。子どもたちは誰と連絡を取り合っているのか? 今何をしているのか? スマートデバイスと呼ばれているものであれば、母親がすべてを知ることができるということを息子や娘に気づかせずに自動的にデバイスに回答させることができます。

ですが、そういった情報を確認しているのはお母さんではない場合があります。多くのユーザーがデフォルト設定を変更しないままにしておいていることはみんなが知っています。その結果、脆弱性の悪用や、デフォルトのログインパスワードを使用することによって攻撃者にデバイスの制御権を握らせてしまうことにつながります。

子どもでも、ある程度のプライバシーを守る権利があると思いますか? 子どもたちの安全を心配し、それらを完全にコントロールしたいと望むことは間違いなのでしょうか?

リスニング機能を備えたスマートウォッチの販売は禁止されましたが、スマートフォンはこれまで規制当局の注意を逃れてきました。

アンチウイルスは、この種の「ペアレンタルコントロール」からユーザーを保護できるのか? と言われると、特定の基準を満たしていないプログラムをブロックすることはできますが、スパイによるものと、両親による監視なのかを判別する方法はあるでしょうか?

原則として、ユーザーに認識させずにプログラムをインストールしたり、活動を隠したりなど、予期しない動作をさせる文書化されていない機能を持つプログラムは、悪質なものとみなされます。しかし、スパイと善良な理由の両方で使用される監視プログラムの場合、それを感知させずにインストールしてトラックを隠す機能が必要です。

ハッカーは脆弱性の悪用や、ソーシャルエンジニアリングの巧妙さを利用してスパイウェアを導入しますが、正当なソフトウェアは両親がインストールします。 しかし、それにもかかわらず、デバイスの所有者は親ではありません。

こういった場合、開発者のサイトは正常に動作しているか? ドキュメントにはすべての機能が記載されているか? ハッカーがこのプログラムを使用していないか? などの評判を調べることは重要な要素の一つであると言えるでしょう。