2018年2月8日
株式会社Doctor Web Pacific
このAndroid向けトロイの木馬は仮想通貨 Monero(XMR) をマイニングするよう設計されており、ユーザーの操作なしに他のデバイスを感染させることができます。 Android.CoinMine.15 は、Android Debug Bridge(ADB) のインターフェースが使用する5555番ポートの開いているAndroidデバイスを感染させます。スマートテレビだけでなく、スマートフォンやタブレット、セットトップボックス、ルーター、メディアプレイヤー、レシーバーがこのトロイの木馬に感染する可能性があります。すなわち、ネットワークデバッグを使用するあらゆるデバイスが対象となります。Androidを搭載したシングルボードコンピューター Raspberry Pi 3もまた、もう1つの攻撃対象です。
このトロイの木馬は次の方法で拡散されます。 nohup、 sss、 bot.datファイルと共に droidbot.apk アプリケーションが感染したホスト上に、感染した別のデバイスを使用してインストールされます。次に、 nohupユーティリティを使用してsssファイルが実行されます。このファイルは、その動作中にデーモンとして機能します。その後、 JSON設定ファイル、マイニングアプリケーション(32ビット版および64ビット版OS用)、 droidbotトロイの木馬プログラムのコピーを含むその他のトロイの木馬のコンポーネントを bot.datから抽出します。起動されると、 droidbotはランダムなIPアドレスを生成し、5555番ポートに無限ループで接続しようとします。成功すると、トロイの木馬はADBのデバッグインタフェースを使用して、検出されたデバイスを感染させようとします。そして別のスレッドでは、仮想通貨 Monero(XMR) をマイニングするよう設計されたマイニングアプリケーションを起動させます。このような悪意のあるプログラムに感染した場合、デバイスのパフォーマンス低下、過熱、バッテリーの残量の急激な減少が起こることがあります。
ADBデバッグは、 Androidではデフォルトで無効になっています。しかしながら、それを有効にしているベンダーもあり、また、ADBはユーザーによって意図的に有効にすることも可能です。開発者はしばしばデバッグモードを使用します。Dr.Web for Androidによって収集された統計によると、Dr.Webアンチウイルスによって保護されているデバイスの8%でAndroid Debug Bridgeが有効になっています。この設定が潜在的脅威となっている限り、特別なDr.WebコンポーネントであるSecurity Auditorは、デバッグが有効になっていることについてユーザーに警告し、それを無効にするよう提案します。
Dr.Webのスペシャリストは、Androidデバイスのすべてのユーザーが、リスクウェアがないかどうかOSをスキャンすることを推奨しています。これは、Security Auditorを含んだDr.Web Security Space for AndroidをDoctor Web公式サイトまたはGoogle Playで購入することで行うことができます。お使いのデバイスでUSBデバッグを使用していない場合は、それを無効にすることをお勧めします。Android向けDr.Web製品は Android.CoinMine.15 を検出し、削除することができます。そのため、Dr.Webユーザーに危害が及ぶことはありません。
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