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Linuxを狙う多機能型バックドア

2016年1月22日

株式会社Doctor Web Pacific


Linux デバイスを感染させるよう設計された多機能型トロイの木馬がDoctor Webセキュリティリサーチャーによって発見されました。このトロイの木馬の実行する動作は驚くほど多彩で、感染させたデバイスに様々なファイルをダウンロードする、ファイルオブジェクトに対して異なる操作を実行する、スクリーンショットを撮る、キーロギングを行うほか、その他にも多くの機能を備えています。

この悪意のあるプログラムはLinux.BackDoor.Xunpes.1としてDr.Webウイルスデータベースに追加されました。このプログラムはドロッパーとバックドアで構成され、バックドアは感染したデバイス上でスパイとしての機能を実行します。

ドロッパーはFree Pascalコンパイラ向けのフリーのクロスプラットフォームIDEであるLazarusを用いて作成されています。起動されると、以下のようなダイアログを表示させ、そこには仮想通貨Bitcoinの操作を行うためのデバイス一覧が含まれています。

#drweb

ドロッパーのボディにはトロイの木馬の2つ目のコンポーネントであるバックドアが暗号化されていない状態で含まれています。ドロッパーが起動するとバックドアは/tmp/.ltmp/フォルダ内に保存されます。悪意のある主な動作を実行するのはこのバックドアです。

起動されると、C言語で書かれたバックドアはボディ内にハードコードされたキーを使用して設定ファイルを復号化します。その設定パラメータにはC&Cサーバーおよびプロキシサーバーのアドレスや正常な動作に必要なその他の情報が含まれています。その後、トロイの木馬はサーバーとの接続を確立し、サイバー犯罪者からのコマンドを待ちます。

Linux.BackDoor.Xunpes.1は合計で40を超えるコマンドを実行することができます。それらのコマンドには、キーロギング(感染したデバイス上でキーの入力を記録)を実行する、サーバーから受け取ったパスを持つファイルをダウンロード・実行する(同時にバックドアは動作を終了します)、指定されたフォルダ内にあるファイルの名前を送信する、選択されたファイルをサーバーへアップロードする、ファイルやフォルダを削除または名前変更する、スクリーンショットを撮る、バッチコマンドを実行するなどがあります。

Dr.WebウイルスデータベースにはLinux.BackDoor.Xunpes.1のシグネチャが既に追加されているため、Dr.Web for Linuxユーザーに危害が及ぶことはありません。

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