2012年5月18日掲載
株式会社Doctor Web Pacific
Win32.HLLW.Autoruner.64548は、他の多くのワームと同様の方法によって拡散します。まずディスク上に自身のコピーを作成し、autorun.infファイルをルートディレクトリに置くことで、デバイスがコンピューターに接続されると同時にワームが起動されるようにします。感染したコンピューター上で起動されると、Win32.HLLW.Autoruner.64548はディスク内のRARアーカイブを探し、secret.exe、AVIRA_License.exe、Warcraft_money.exe、CS16.exe、Update.exe、private.exe、Autoruns.exe、Tutorial.exe、Autorun.exe、Readme.exe、Real.exe, readme.exe、Keygen.exe、Avast_keygen.exeのいずれかの名前で自身をその中に置きます。それによりアーカイブが破損してしまう場合もあります。
またこのワームはペイロードモジュールを持ち、そのボディにはWin32.HLLW.Autoruner.64548がmssys.dllとしてWindowsフォルダ内に保存する実行ファイルが含まれています。この悪意のあるプログラムはライブラリファイルをレジストリ内に登録し、ペイロードコードを自身のプロセスのコピー内に挿入します。次にリモートサーバーに接続し、実行ファイルをダウンロード・実行するためのコマンドを待ちます。
Win32.HLLW.Autoruner.64548はRARアーカイブを感染させる数少ない悪意のあるプログラムの1つです。RARアーカイブを解凍する際は、アーカイブ内に疑わしい実行ファイルが追加されていないか十分注意するようにしてください。それらのファイルを実行してしまうと、コンピューターに害を及ぼす危険性があります。このワームのシグネチャはDr.Webウイルスデータベースに加えられています。
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