2016年1月21日

株式会社Doctor Web Pacific

Doctor WebはWindows向けのDr.Web製品であるDr.Web Security SpaceおよびDr.Web Anti-virusのバージョン11をリリースしました。
新たなバージョンには、ゼロデイ攻撃のほか、犯罪者の使用する最新の手法に対するより強固な保護を提供するための新たなテクノロジーが追加されています。最新のハードウェア機能を活用することで、コンピューター上にインストールされた全てのアプリケーションとOSの動作をよりしっかりとコントロールします。

Dr.Webの予防的保護は、悪意のある、疑わしい、または信頼できないスクリプトやプロセスについての動作解析をベースにしています。この予防的保護は、従来のシグネチャベースのスキャンを補い、新たなマルウェアを駆除する上で最も重要な役割を果たしています。今日では、アンチウイルスベンダーによって解析されるよりも早く未知のトロイの木馬がユーザーのシステム上に侵入してしまう危険性が非常に高くなっています。多くのプログラムが、犯罪者によって悪用される可能性のある脆弱性を持っていることはよく知られた事実です。発見された脆弱性はソフトウェア開発メーカーによって迅速に修正されますが、ユーザー側が常にタイムリーに更新をインストールするとは限らず、システムが感染のリスクにさらされたままになることが多々あります。

そこでDr.Webでは、ヒューリスティックアナライザである Dr.Web Process Heuristics の改良と、最も一般的なアプリケーションのゼロデイ脆弱性を悪用した攻撃からシステムを保護するテクノロジーである Dr.Web ShellGuard の導入による Dr.Web Preventive Protection（予防的保護） の向上に力を注ぎました。新しいヒューリスティックアナライザは、疑わしいまたは悪意のあるプロセスを停止させ、より効率的に脅威を検出します。それらの脅威には未だウイルスデータベースに追加されていない暗号化ランサムウェアやインジェクター、スパイウェアが含まれます。 Dr.Web ShellGuard テクノロジーはローカルデータベースに加えて、ソフトウェアの脆弱性を含む潜在的な脅威についての最新情報を提供するDr.Webレピュテーションクラウドを使用します。

新たなコンポーネントである Dr.Web HyperVisor はシステムの最も低いレベルで動作することで脅威の検出・駆除を大幅に向上させ、システム上に侵入するマルウェアやDr.Webの動作を妨害しようとするマルウェア（未だ発見されていないマルウェアを含む）の試みを全て阻止します。

その他の重要な改良により、コンピューターのセキュリティを下げることなく、より高速でのアンチウイルススキャンを実行することが可能になりました。ゲーマーや、オンラインのメディアストリーミングを頻繁に使用するユーザーは音声や動画を遅れることなく再生できることを実感されるでしょう。また、サイズの大きなファイルをはるかに速くダウンロードすることができるようになりました。新しいDr.Webは、データ損失防止コンポーネントに追加された新たなバックアップルーチンにより、より少ないメモリ消費と向上したユーザビリティを誇ります。新たに追加されたパラメータ（ Parental Control のものを含む）およびUIの改良によってDr.Webの管理がより簡単になり、アップデートルーチンが最適化されたことで、システムの再起動なしで一部のDr.Webコンポーネントをアップデートすることが可能になりました。

HTTPモニターSpIDer Gate、 Parental Control、およびデータ損失防止が含まれているのはDr.Web Security Spaceのみになります。

Dr.Webは現在の脅威に対抗するだけでなく、将来の脅威をも予測します。このアプローチにより、犯罪者がDr.Web 11.0によって保護されるシステムに危害を加えることを確実に防ぎます。

バージョン11は全てのDr.Webユーザーの方が無料でご利用いただけます。