2013年12月11日

株式会社Doctor Web Pacific

Doctor WebのウイルスアナリストはDr.Web for Androidユーザーから送られた統計の定期的な解析を行っています。11月にAndroidデバイス上でDr.Web anti-virus スキャナーが起動された回数は2050万回で、検出された脅威の数は320万件でした。Dr.Webによって1日に検出される、このモバイルデバイスを狙った悪意のあるプログラムの数は30万件となっています。

Doctor Webのアナリストによる集計の結果、2013年11月にSpIDer Guardによって検出された脅威の数は809万5350件で、前月に比べ374万5021件少なくなっています。この常ならぬ減少は、マルウェア拡散における季節ごとの波によるものであると思われます。ユーザーによって行われたスキャンの回数は2044万3096回で、322万6243件の望ましくないアプリケーションが検出されました。この数は10月に比べ125万194件の減少となっています。

スキャナーは、1日に平均しておよそ12万件のモバイル脅威を検出しています。最も多い検出数を記録したのは11月15日（14万1294件）で、最も少ない検出数は11月25日（11万740件）に記録されました。

SpIDer Guardでは、1日に平均しておよそ30万件のモバイル脅威が検出・駆除されています。最も多い件数は11月1日（41万2395件）、最も少ない件数は11月26日（25万3832件）に記録されました。以下のグラフはその変動を表しています。

グラフからも見て取れるように、モバイルデバイスに対する脅威はユーザーに対し依然として深刻なダメージを与え続けています。現在最も多く拡散されているトロイの木馬ファミリーは Android.SmsBot、Android.Wondertek、Android.Spy、Android.SmsSendで、Dr.Webウイルスデータベースには、SMSを傍受し、その他の個人情報を盗むAndroid.Spy、Android.SmsSpy、Android.Tempurファミリーの新たなバージョンが複数追加されました。また11月には、広く拡散されているAndroid.SmsSendファミリーの新たな亜種がDoctor Webアナリストによって発見され、Android.SmsSend.946.originとしてウイルスデータベースに追加されました。このトロイの木馬はAndroid向けソフトウェアを提供する中国のwebサイトから拡散されていました。

お使いのスマートフォンやタブレットを脅威から保護するために、Dr.Web for Androidのインストールを推奨します。

Doctor Webでは、今後もAndroidを狙った脅威に関する状況を注意深く監視していきます。